サイドFIRE(資産収入+副業収入で生活費を賄い、自由な働き方を実現するスタイル)を目指すとき、多くの人が意識するのは「投資」や「副業」です。
しかし、もっと早く・確実に効果を出せる方法があります。
それが 保険の見直し です。
毎月数万円の保険料を払っている人は少なくありません。
けれども「なんとなく入っている保険」は、本当に必要でしょうか?
この記事では、
• サイドFIREに必要な保険
• 不要になりやすい保険
• 保険を見直す具体的なステップ
をわかりやすく解説します。
⸻
1. サイドFIREと保険の関係
サイドFIREを目指すうえで重要なのは、毎月の固定費をいかに抑えるか です。
完全FIREのように数億円レベルの資産はなくても、支出を下げれば「小さな資産+副業収入」で自由に近づけます。
その中で大きな割合を占めるのが「保険料」。
• 生命保険料の平均:月2.7万円(生命保険文化センター調査)
• 家族世帯では:月4〜5万円 支払っているケースも
もし毎月3万円払っている保険を1万円に減らせれば、年間で 24万円 もの余力が生まれます。
これはそのまま投資や副業に回せる「サイドFIREの原資」です。
⸻
2. 公的保障を知れば「保険はそこまでいらない」
多くの人が「病気になったらどうしよう」「家族に迷惑をかけたくない」と思い、保険に入りすぎてしまいます。
しかし日本にはすでに手厚い公的制度があり、多くのリスクはすでにカバーされています。
高額療養費制度(健康保険)
• 年収約500万円の人なら、医療費の自己負担は 月9万円前後で上限
• 例:100万円の手術費 → 実際の自己負担は9万円程度
傷病手当金(健康保険)
• 病気やケガで働けないとき、給与の2/3が最長1年半支給
• 月収30万円なら → 約20万円/月 × 18ヶ月 = 最大360万円
遺族年金(年金制度)
• 子どものいる世帯:年間200万円前後 が支給
• 例:夫が死亡(40歳、妻+子2人) → 遺族基礎年金約146万円+遺族厚生年金70〜100万円
雇用保険(失業給付)
• 失業したとき、給与の 50〜80%が90〜150日 支給
• 月収30万円 → 月15〜20万円 × 約4ヶ月 = 60〜80万円
👉 医療・死亡・失業の多くのリスクは、すでに国の仕組みで守られているのです。
⸻
3. サイドFIREに必要な保険(最低限)
公的保障をベースにしたうえで、本当に必要な保険は次のとおりです。
• 掛け捨て型医療保険
公的保障で足りない差額ベッド代や先進医療費を補う程度
• がん保険
長期にわたる治療や高額薬剤費が心配な人は検討
• 火災保険・自動車保険
生活基盤を守るリスクは必須。持ち家・車を持つ人は外せない
👉 ポイントは「生活に直結するリスク」にだけ備えること。
4. 不要になりやすい保険
逆に「必要だと思い込んでいるけれど、なくても困らない保険」もあります。
• 貯蓄型生命保険
→ 利回りが低く、投資目的なら投資信託の方が効率的
• 過剰な医療保険
→ 高額療養費制度で自己負担はすでに抑えられる。日額◯千円の保険は効果薄
• 不要な特約
→ 入院時のテレビ代など、実際には使わないのに保険料だけ払うことに
👉 「不安だから全部入る」は、サイドFIREの敵です
5. 保険見直しのステップ
1. 現在入っている保険をすべて書き出す
2. 公的保障でどこまでカバーできるか確認
3. 必要なリスクと不要なリスクを仕分ける
• 必要:火災・自動車・最低限の医療
• 不要:貯蓄型・過剰な医療・特約
4. 専門家に相談する
👉 一度整理すれば、効果は長期的に続きます。
⸻
6. ケース別のシミュレーション
病気で入院
• 100万円の医療費 → 高額療養費制度で9万円程度に
• 傷病手当金で生活費もカバー
• 医療保険で+10万円 → 実際の持ち出しは数万円
世帯主が死亡
• 遺族年金:年200万円前後
• 掛け捨て生命保険:1,000万円受取
• 住宅ローン:団体信用生命保険で残債ゼロ
火災・自然災害
• 修繕費数百万円 → 火災保険でカバー
👉 公的保障+最低限の保険で、十分に備えられます。
7. 保険見直しサービスを活用する
「自分だけで判断するのは不安…」という人は、無料相談サービスを使うのがおすすめです。
• 保険コネクト:自宅やカフェで相談可能
• 保険見直し本舗:CMでも有名、オンラインもOK
第三者の視点で「これはいらない」「これは残す」を判断してもらうと安心です。
⸻
まとめ|保険を見直してサイドFIREを早めよう
• サイドFIREは「収入を増やす」だけでなく「支出を減らす」ことが大事
• 保険は固定費の代表格。不要な保険を減らせば年間数十万円が浮く
• 浮いたお金を投資や副業に回せば、サイドFIREは確実に近づく
• 日本の公的保障を理解すれば「最低限の保険で十分」と分かる
👉 保険を「全部なくす」のではなく、必要最低限に絞ること。
それが、サイドFIREへの最短ルートです。
まずは「今の保険をすべて書き出す」ことから始めてみましょう。

コメント